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ボランティア活動の可能性

FJCと地域の関わり-はじめに-

福祉住環境コーディネーター検定に合格しても、どう活動してよいかわからない、という方も多く見かけます。私自身そうでした。ただ確信としてあったのは、FJCの場合は、小さな地域、顔の見える関係があればあるほどいいということです。したがって、一人一人は自分の地域で、前例のない活動をせざるを得ない場合も少なくないはずです。でも、小さなニーズを気軽に話せるその人間関係とかが、介護予防には大切だと思うのです。また、その方・そのご家族の必要とする改善が、必要なそのときに実現できて初めて効果が実感できるのではないか、と思います。
このカテゴリでは、ボランティア、そしてコミュニティビジネスというキーワードで、FJCの地域参加の可能性を探ります。

地域活性化に向けて-経験から思う

私が福祉住環境コーディネーターと出会ったのが2000年。たまたま祖母の病気がその年だったというだけで、出会いはものすごく偶然だったんですね。だから本当は大それたことは何も考えず、ただただ目の前の人や物事に向き合ってきた7年間でした。FJCが職業として成り立ちづらいことも肌でひりひりするほど感じましたが、とても充実していたのも事実だったのです。チャンスをいただけたことで、何より自分が変われた。だからFJCと出会って良かったと思っています。FJCはそんな「可能性」がたくさん詰まっているんです。こんなワクワク感を持って過ごせる人がたくさんになれば、地域だっておのずから活性化してしまうんじゃないか? そんな思いが原点です。


醍醐味=仲間とともに、希望を信じてゆけるということ

高齢になったり障がいを持ったときに、住まいに不具合が生じる場合があります。そのとき、その方・そのご家族にとって快適な住環境を提案できるのが「福祉住環境コーディネーター(FJC)」です。誰でもとれる検定ですから、1〜3級まで合わせると合格者はかなり増えています。建築士、大工さん、ケアマネジャーさん、リハビリの先生など専門職の他、在宅で介護をしているご家族なども取得されています。

住環境は暮らしそのものです。したがってバリアは小さいほど気づきづらく言い出しにくいものです。しかし本当に困る前に改善できてこそ、介護予防なのではないでしょうか? リフォームトラブルもまだ耳にします。例えば敷居段差の解消や手すり一本の取付といった小さなことも、必要と感じたそのときに、身近な場所で安心して気軽に相談できるしくみは、信頼できる改善対応と合わせて、非常に重要だと思います。

私は以前病院祭などで相談ボランティアをさせていただきましたが、最近一般のお祭りで行政や病院・社協の方との協働が続きました。血圧測定の横で手すりの話をしたり、車いすを貸し出したりしたのです。そういう場所では相談自体は数多くありませんが、職種や立場が異なる仲間と交流できます。同じ地域で暮らしているからこそ「気づき」の共有もあり、気持ちが高揚します。それは希望を信じることのできる瞬間です。すまいからまちまで連続して暮らしやすくなれば、こういう時を過ごせる人が増えるのではないだろうか?という!

FJCはいわばインフォーマルな人材ですが、そのスキルは大きな可能性を秘めています。例えば、自立高齢者への住宅改修や福祉用具の情報提供、商店街での車いすトイレマップ作成、災害時の避難を想定した地区の話し合いなどで…。医療・福祉・建築を広く浅く勉強していますから、橋渡し役として、様々な提案を期待できるでしょう。「住まい手目線」の専門職として、活動の場が広がれば、と思います。


長野県社会福祉協議会機関紙「福祉だより信州」2007.09『ほっとチャンネル』 寄稿

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